トラックメイカー視点の音楽鑑賞

トラックメイカーやDTMer、DJの聴き方をもとに、音楽を違った視点で聴いてみるブログ。

Charly Black「Gyal You A Party Animal」左右のパン振りとステレオ感

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2年前の大ヒット、ダンスホール現場だけでなくヒップホップ、オールジャンルのパーティーでもよくかかり、問答無用でインターナショナルヒットとなりました!!

 

Gyal You A Party Animal

Gyal You A Party Animal

  • チャーリー・ブラック
  • ダンス
  • ¥250

 


Charly Black - Gyal You A Party Animal - YouTube

 

このヒットは直球で分かりやすいタイトルとチャーリーの歌いやすく踊りやすいフローのなせる技だと思うんですが、オケのミックスにもヒットの要因があると思うんです。

 

それは各インストラメントの定位感。

 

ヘッドホンで聴くと分かりやすいんですが、ものッすごく左右の割り振りが激しいです。

 

ギターのアルペジオやハイパートのシンセはそれぞれ左担当、右担当で別れています。後半に入るキラキラしたシンセのモーションは左右に広がりワイド感たっぷり。

 

さて、こうすることによって得られる効果は何なのか、というと、それは各パートの「クリアさ」がハッキリ出てくるということです。

 

特にボーカルは通常センター、ド真ん中で聴こえるようになっています。モノラルにしたり、片寄っていればパン振りの調整したり。

 

コーラス&被せはまた別ですが。

 

各インストラメントを左右に設置すればセンターが空くので、何にも邪魔されることなくボーカルがハマってしまいます。わお。

 

また、左の音が右の音と被ることがなくなるので、素晴らしく明瞭に聞こえるのです。

 

自分は最初、この曲を聴いて「ハイがキラキラしすぎてない?」と思ったんですが、邪魔するものが何もないからでしょうね、たぶん。特にギターのつま弾きとか。

 

さて、こんなに良い効果があるなら、みんなやりゃ良いじゃん、て思いますが、個人的にはひとつ懸念事項があります。

 

それは、「前後感」が感じづらくなること。

 

この音はボーカルの後ろに置きたい、とかですね。

 

あんまりクリアになりすぎちゃうと、最奥でさりげなく鳴らしておく音なんかには不利ですよね💦

 

なので、その都度考えながらやっております。

 

DTMer的には「音を足していく楽しみ」「音を加工する楽しみ」に加えて、「音を配置する楽しみ」もあるんです。

 

イラストや庭いじりと一緒ですね(笑)

 

それでは皆様、良い音楽ライフを👍✨