2年前の大ヒット、ダンスホール現場だけでなくヒップホップ、オールジャンルのパーティーでもよくかかり、問答無用でインターナショナルヒットとなりました!!
Charly Black - Gyal You A Party Animal - YouTube
このヒットは直球で分かりやすいタイトルとチャーリーの歌いやすく踊りやすいフローのなせる技だと思うんですが、オケのミックスにもヒットの要因があると思うんです。
それは各インストラメントの定位感。
ヘッドホンで聴くと分かりやすいんですが、ものッすごく左右の割り振りが激しいです。
ギターのアルペジオやハイパートのシンセはそれぞれ左担当、右担当で別れています。後半に入るキラキラしたシンセのモーションは左右に広がりワイド感たっぷり。
さて、こうすることによって得られる効果は何なのか、というと、それは各パートの「クリアさ」がハッキリ出てくるということです。
特にボーカルは通常センター、ド真ん中で聴こえるようになっています。モノラルにしたり、片寄っていればパン振りの調整したり。
コーラス&被せはまた別ですが。
各インストラメントを左右に設置すればセンターが空くので、何にも邪魔されることなくボーカルがハマってしまいます。わお。
また、左の音が右の音と被ることがなくなるので、素晴らしく明瞭に聞こえるのです。
自分は最初、この曲を聴いて「ハイがキラキラしすぎてない?」と思ったんですが、邪魔するものが何もないからでしょうね、たぶん。特にギターのつま弾きとか。
さて、こんなに良い効果があるなら、みんなやりゃ良いじゃん、て思いますが、個人的にはひとつ懸念事項があります。
それは、「前後感」が感じづらくなること。
この音はボーカルの後ろに置きたい、とかですね。
あんまりクリアになりすぎちゃうと、最奥でさりげなく鳴らしておく音なんかには不利ですよね💦
なので、その都度考えながらやっております。
DTMer的には「音を足していく楽しみ」「音を加工する楽しみ」に加えて、「音を配置する楽しみ」もあるんです。
イラストや庭いじりと一緒ですね(笑)
それでは皆様、良い音楽ライフを👍✨