今回は2001年まで遡って、HIPHOPとDANCEHALLのクロスオーバーが盛り上がっていた時代のこのチューンです✨
レゲエサイドからBABY CHAMがフィーチャーされています💪(ていうかこの曲フォクシーブラウン名義だったのか👀)
Foxy Brown - Tables Will Turn ft. Baby Cham - YouTube
うおおお、PVに時代を感じる💦フォクシーブラウンって肌ツヤ良いし美人でカッコいいけど、気ぃ強いんだろうな(笑)……
この音を作ったのはDAVE KELLY。90~00年代にダンスホールのトレンドを作り続け、今なおトップを走る天才です。
そして彼の楽曲は、自分がトラックメイカーになるきっかけにもなりました(^-^)v
DAVE KELLYの魅力も、自分のきっかけの話も、語り始めると止まらなくなってしまうのでまたの機会に(笑)
この曲は、いつもすげえなぁと思うポイントがあります。それは、「コンプのかけ方が日本刀のように研ぎ澄まされている」ということです。
コンプ、すなわちコンプレッサーって簡単に言うと、音を圧縮するエフェクトです。
音作りをするとき、コンプはEQと共にツートップに君臨する最重要エフェクトであります。音の粒を整えたり、質感を変えたりするのに使いますが、「音を大きくする」という目的が断然多い気がします(´-ω-`)
ちなみに、なぜ圧縮して音が大きくなるかと言うと……
(読むの面倒であればすっ飛ばして下さい💦)
まず、コンプをかけると、音の一番大きな部分が圧縮されます。上下の線は「音量はここがマックスだよ!」の線です。
すると、波形と音量マックスの線との間に余白が生まれますね。
そしたら、その分また音量上げられる、て訳です\(^^)/
……がしかし!同時に音の質感も変わってしまうんです!音の一番大きな所(多くは音の立ち上がりの部分)が圧縮され、音の中心が膨らむ訳です。。。
画像で言うと、「ドン」の「D」が圧縮され、「on」が膨らんでしまったということです。音圧が高すぎるとこうなっちゃいます。
これが俗に言う「音が潰れた」状態です。
わお\(^^)/
これを調整するため、コンプレッサーには様々なツマミが付いています。この調整の加減が腕のみせどころであり、トラックメイカーやエンジニア個人の色でもあるのです。
(やたら音を太くする人っていますよね。僕です。反省( ´_ゝ`))
本題に戻りますが、ミックスにも時代の流行りがあり、00年代は「ガンガン音圧上げて音を大きくしようぜ」な時代でした。そのため、少々潰れ気味のミックスもちらほら。
そんな時代の中、この曲は切れ味抜群!日本刀のように鋭い音のラッシュです!
音の粒が際立っていて芯があり、絶妙な硬さ!攻撃力も守備力も、スピード感もバッチリ💪💪💪
トラックだけ聴いても、さらにはドラムだけに焦点を当てて聴いていても、すごく良い!「美味しいお米はおかず無しでも美味しい」「うまい蕎麦はまずつゆに浸けずにそのまま頂く」に通ずる高尚さがあると思いませんか?突き進みすぎ(笑)?
さすがDAVE KELLYですよね!今の時代に聴いても完璧だと思います!クラブで流れるとニヤニヤしてしまう!💦💦💦
ドッドッっと入るキックですが、キックだけじゃなく短いベースが微妙に合わさっている……と思います。たぶん。自信ないけど(笑)
シキシキっと入るシェイカーが良いリズムの箸休めになってますよね👍これ、一時期自分のトラックでも真似しまくって、何でもかんでもシェイカー入れてました(笑)
やはり、DAVE KELLYから受けた影響はデカい!!これからも彼の音はクラブでプレイされ続けていくと思います✨
各イベントに出演しています!お時間ありましたら、是非遊びに来て下さいm(__)m
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(@^^)/~~~